2008年4月20日日曜日

お疲れさま・「違憲判断後に初の空自帰還 小牧基地に100人」

ほんとに自衛隊の皆さんは大変な目にあっているよね。お疲れさんです。

数年前までは自衛隊が米軍と一緒になって、海外派兵までするなんて思いもしなかったよね。しかも、段々エスカレートして「非戦闘地域」に限定して派遣(派兵)するといっておきながら、無理やり「戦闘地域」にいかされているんだからね。

今回の違憲判断は空自の活動拠点が「非戦闘地域」でなく、明らかに「戦闘地域」であって米軍と一体となって兵員や物資(弾薬)の補給をしていることで、本来の派遣趣旨から逸脱しているから「憲法違反」と言われたのだと私は理解している。

実際にバグダッドは戦闘が激化しているじゃないですか。警備が厳重で、
安全と言われていた米軍の管理区域内(グリーンゾーン)でも戦闘は起こっているんだよ。
米兵も次々と亡くなったり、負傷が相次いでいる。開戦以来米兵の死者は4000人を超え、民間イラク人の犠牲者も80000人を超えているのが実情だ。これで「戦闘地域でない」などという認識の方がおかしいよ。

今アメリカ国内では次期大統領選挙の最中だけど、民主党候補のオバマ氏やクリントン氏も「イラクからの兵員の撤退」を主張しているくらいですよ。

決して、自衛隊の皆さんが悪いのではないよ。実際に危険な任務につかされた方々を非難する判決でもないですよ。

>部隊は昨年12月17日に日本を出発。4カ月にわたりイラク南部のほかバグダッドや北部アルビルなどで米軍や多国籍軍の人員や物資輸送に当たった。

国際貢献が必要だとして憲法に違反してまで、危険な「戦闘地域」に派兵を決定した政府の判断が問われているんですよ。ここまで自衛隊員を危険な任務につかせる必要がどこにあるのといいたい。

国際貢献をするなら軍隊を出すんじゃなくて、「サマワでの給水活動や道路の修理」みたいに自衛隊という軍隊を出さずともできることはいくらでもあるはずだよ。

実際にはサマワはやはり危険で、自衛隊の駐屯地内に迫撃砲弾が撃ち込まれたりする中でイギリスなどの他国の軍隊に守られながらの任務だったけどね。

日本の国際貢献は平和的にいくらでも行える。中国などの経済発展に伴っておきた大規模な公害・大気汚染などはかつての日本が経験し、克服してきた問題だよね。ノウハウも十分すぎるほど持っているよね。

イラクまで行かなくたって、アジアをみればいくらでも困っている国、人々はいる。(日本国内にもね。)

日本はかつての戦争に学んで、憲法第九条というすばらしい平和条項を持つ国ですよ。

軍事力を使わない国際貢献をこそ、やろうよ。





>違憲判断後に初の空自帰還 小牧基地に100人
2008年4月19日 14時07分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008041990140717.html

 自衛隊のイラク復興支援で、クウェートを拠点に輸送活動を続けてきた航空自衛隊の第14期派遣隊の後期部隊約100人が19日午前、チャーター機で愛知県営名古屋空港(同県豊山町)に帰還した。名古屋高裁で空自の活動が違憲と判断されてから初の派遣隊帰国となり、市民団体などが撤退を求める中、滑走路を共有する小牧基地(同県小牧市)で家族や隊員らが出迎えた。
 高裁判断について現地で司令を務めた赤峯千代裕一佐(48)は「与えられた任務を達成することが使命であり、(違憲については)感想を含めお答えする立場にない」としながらも「判断で動揺することはない」と述べた。
 「任務の中で危険に感じたことはなかったか」との質問には「われわれ自身が直接的な脅威を感じることはなかった」と話した。
 帰国報告会で増田好平防衛次官は、自ら高裁判断に触れ「イラクでの活動は憲法の範囲内で特措法に基づき適法に行われており、法的に何ら問題があるとは思わない。たいへん遺憾だ」と強調。帰国隊員に向け「内外から高い評価を得ている任務に国の代表としてあたり、無事帰国したことを喜ばしく思う」と労をねぎらった。
 部隊は昨年12月17日に日本を出発。4カ月にわたりイラク南部のほかバグダッドや北部アルビルなどで米軍や多国籍軍の人員や物資輸送に当たった。
 (中日新聞)



>違憲判決後、イラクから初の隊員帰還 nikkansports.com 
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20080419-350119.html
 
 航空自衛隊第14期イラク派遣部隊の約100人が19日、任期を終えて帰国し、小牧基地(愛知県小牧市)に戻った。イラクでの空輸活動を違憲と判断した17日の名古屋高裁判決後初めての帰還で、基地前では派遣に反対する地元の大学生らが横断幕を掲げ、全部隊の撤退を求めた。

 現地でインターネットを通じて判決を知ったという部隊司令の赤峯千代裕一等空佐(48)は「(判決について)答える立場にはない。隊員個々は与えられた任務を果たすだけで、隊員に動揺はないと思う」と話した。

 出迎えに来た男性隊員の父親(65)は「違憲判決には不快感を覚える。危険な任務を終えて無事に帰ってきた息子にご苦労さまと言いたい」と話した。

 [2008年4月19日12時51分]

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