昨日、4月6日は徳島市長選挙だった。結果は現職の原さんが自民・公明の推薦を得て当選。市政はそのまま継続されることになった。
市民がそれでいいというのならそれでいいのだろうけど、気になったのは投票率。なんと38.78%という低さ。そして選ばれた原さんの得票たるや、対有権者比率で言うと41862/208745=20.05%です。有権者の5人に1人の得票で選ばれた市長・・。
それでも東京新聞の記事では「徳島市長に原氏再選 音楽ホールに市民同意」 という見出しになってしまう。
これっておかしくない?あとの二人は音楽ホールは白紙撤回と再検討だったから、市長に選ばれるとこういう解釈が成り立つのも理屈ではある。でも、それでも最大20%の市民が同意しただけだよね。投票に行かなかった人は白紙委任ということにしちゃえば、それも理屈に合うのだけれど。
10年くらい前だけどデンマークに行ったとき、どんな選挙でも投票率は80%を切ることはあり得ない。大体は90%前後だと現地で暮らす日本人から聞いた。同じ時期イタリアでもかなりの高率だったし、実際にイタリアの方の話を聞いたけれどその範囲では、ほとんどの人が主体的に政治にかかわろうとしているみたいだった。イギリスでもそんなふうに感じたよ。
話を戻して、有効投票率が38.78%の選挙ってありかい?
徳島市はかつて吉野川の可動堰反対運動の時、住民投票では最終的に過半数の反対でこれを撤回させた歴史が有ったよね。結構市民意識は高いのだと思っていたのだけれど、10年一昔でしょうか。
個人的に思うには、有効投票率が対有権者比で50%を切ったらその選挙は無効としてやり直すというのはどうでしょうか。
過半数が参加しない選挙なんて意味ないじゃん。ばっさり、無効・やり直し。
過半数に達するまで何度でも行う。その費用はもちろん住民が負担する。ことと次第によっては正当な理由なく選挙に行かない方には何らかのペナルティも検討しても良いかも。
どうせ誰がなっても同じだから・・などと責任を放棄するのは許されない行為だと思っています。だれがなっても同じじゃないのだよ。何にも考えてないからそんなことが言えるのですよ。
要は、自分たちの暮らしを決める選挙には自分たちで責任を持って欲しいということです。地方でも国政でもね。それが社会人としての最低限の務めだと思うのですが・・。
今回、とっても失望しました。
選挙:徳島市長選 再選、原さんニッコリ /徳島
毎日新聞 2008年4月7日 地方版
http://mainichi.jp/area/tokushima/news/20080407ddlk36010382000c.html
6日投開票された徳島市長選は、現職の原秀樹氏(52)=無所属、自民・公明推薦=が、新人で生花園芸会社役員の加藤真志氏(60)=同、民主推薦=と、同じく徳島大名誉教授の十枝修氏(66)=同、共産推薦=を破り、再選を決めた。投票率は前回市長選(48・41%)を下回る38・78%。当日有権者数は20万8745人(男9万7193人、女11万1552人)だった。【深尾昭寛、岸川弘明、向畑泰司】
同市東吉野町の原氏の事務所では、当選の報が入ると詰めかけていた支援者の間から「やった」「よしっ」との歓声と拍手がわき上がった。姿を現した原氏は満面の笑顔を浮かべ、妻幸子さんとともに支持者の万歳三唱に応えて、何度も何度も頭を下げた。
この後、「皆さんのおかげで2期目に挑戦することができます。行財政健全化もまだ道半ば。一歩一歩着実に徳島の発展に向け、誠実に努力したい」と当選の弁を述べた。
原氏は、1期4年の任期中に取り組んだ行財政健全化計画などの成果をアピール。争点となった新町西地区再開発事業についても、その必要性を強調し、再開発に「待った」をかけた対立候補の主張をしのいだ。
◇残念、申し訳ない--加藤氏
多くの支持者らが開票結果を待った同市吉野本町の加藤氏事務所。午後9時15分過ぎ、落選の報が伝えられると、ため息や落胆の声が漏れた。加藤氏は「残念な結果になり申し訳ない」と敗戦の弁。「今後も徳島のため、一市民として最大限努力したい」と述べると、支持者からは「ようやった」などと、ねぎらいの拍手が送られた。
◇4年後を目指して--十枝氏
同市大道の十枝氏の事務所では、落選が確定した午後10時すぎ、詰め掛けた支持者らが大きなため息を漏らした。速報を見守っていた十枝氏が立ち、「負けたけれど、楽しい選挙でした」とすがすがしい表情で振り返った。また、「この悔しさを晴らすため4年後を目指して頑張りたい」と新たな決意を述べ、大きな拍手を受けた。
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■視点
◇市民合意に重きを
6日に投開票された徳島市長選で、有権者は現職の原氏を再度信任した。行財政健全化で成果を出しつつある現市政に一定の評価を与えたといえるが、同時に課題も浮かぶ。
今回、主な争点となった新町西地区再開発事業。取材を通じ、市が“オウンゴール”を重ねるようにこの事業を争点に押し上げた感を受けた。市は必要性やこれまでの経緯、具体的効果などで納得できる説明を行えず、ついには意見交換会の委員として招いた有識者すら、説明不足を批判する事態に陥った。
施策を実施する際、明確なビジョンを示し、根拠付けとなる十分なデータをそろえ、市民に理解してもらうことは、どんな事業に限らず不可欠だ。原氏はマニフェストに中核市構想を掲げたが、これも今なお合意形成されたとは言い難い。2期目にあたり、今回の選挙を省みて、より市民合意に重きを置く市政運営を、強く望みたい。【深尾昭寛】
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◇開票結果=選管最終発表
当 41862 原秀樹 52 無現
26402 加藤真志 60 無新
11731 十枝修 66 無新
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原秀樹(はら・ひでき) 52 無現(2)
市長[歴]県議▽全国私立幼稚園PTA連合会四国地区会長▽幼稚園理事長▽衆議員秘書▽中大=[自][公]
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