2012年3月27日火曜日

内部被爆


福島の原発事故を受けて農産物や魚介類の汚染が広がっている。特集番組などで年間の食事からの摂取した被爆線量がいくらだったら心配ないとか言われているけれど、外部被爆と内部被爆を混同した発言だと思う。チェルノブイリでの放射能汚染でも内部被爆で多くの子供が甲状腺がんを始めとする癌に罹患した。私たちは放射能汚染とその被害について正確な知識を知っておく必要があると思う。それにはまず過去の教訓に学ぶべきで、被爆国の日本にだって生かすべき体験を十二分に持っているはず・・。




内部被曝で重大な疾患の恐れ

2012年3月26日 19時00分
 
『内部被曝』
 福島第一原発事故から一年が経ちましたが、壊れた原子炉建屋からは今もなお放射性物質が漏れ続けています。この事故によってこの先何十年も放射能と付き合わなければならなくなってしまった日で、これからどのようなことが起こるのでしょうか。
 医師として広島の原爆を経験した肥田舜太郎さんは、著書「内部被爆」
(扶桑社/刊)の中で、長期間にわたり低線量の放射能に被曝し続けることによる健康被害の危険性を指摘しています。

■「原爆ぶらぶら病」が東日本で発生する
 肥田氏は、今後日本で原爆を投下された広島・長崎と同じことが起こりうるとしています。
 その一例が、有名な「原爆ぶらぶら病」です。広島・長崎に原爆が投下されてしばらく経ったあと、被爆者の中で「ある日突然たいへんなだるさを感じて会社へ行けなくなった」「3日も4日もだるさが続き、良くなったと思ったら翌月また同じことが起こるため働き続けることができない」といった症状を訴える患者が急増しました。そのだるさは強烈なもので、ある患者は肥田さんの診察中に座っていられず頬杖をつき、椅子から床に降りてあぐらをかき、最終的には横になってしまったそうです。
 この病気は低線量被曝が原因となった晩発性障害(被曝後、時間がたってからあらわれる障害)として知られています。すでに指摘されているがんや白血病だけでなくこの病気も、今後患者数の増加が懸念されているのです。

■低線量被曝による患者は社会に抹殺される?
 低線量被曝による晩発性障害において最も大きな問題は、診察できる医師がいない点だといえます。つまり、仮に福島第一原発事故による被曝で健康を損ねたという患者が病院にやってきたとしても、それが確かに原発事故の影響によるものだということを証明する学問がまだないのです。
 この点についても肥田さんは、かつて「原発ぶらぶら病」の患者が病気だと認定されず、満足な補償を受けられなかったのと同じことが、今後の日本で起きるのではないかと懸念しています。

■被曝から逃れるには?
 では、年を経てから健康に重大な影響を及ぼす恐れのある低線量被曝から身を守る方法はあるのでしょうか。
 肥田さんは「今も放射能が出ているので完全に逃れるは非常に難しい」といいます。原発から遠くに避難できたとしても、今の日本で汚染されていない食べ物だけを食べ続けることは困難であり、外部被曝は避けられても、内部被曝してしまう可能性が高いのです。
被曝に対抗するには生まれ持った免疫力に頼るしかありません。
 肥田さんは、ほとんどの人は汚染された日本で生きるしかない以上、もう自分には放射性物質が入ってしまっていると割り切った方がいいとして、免疫力を高めることによって被曝による健康被害から逃れるという生き方を提案しています。
 本書は、放射能についての基礎知識はもちろん、原発事故後の日本社会の変化や、想定しうる放射能被害と対策について、医師として放射能と向き合い続けてきた肥田さんならではの視点で語られています。
 日本で暮らす以上、もう放射能からは逃れられないのかもしれません。だとしたら、このまま日本で暮らすのかどうかということも含めて、放射能とどう付き合っていくかということが、私たちに問われているのです。
(新刊JP編集部)

2012年3月26日月曜日

京都工芸繊維大学卒業式



 

 行ってきました、今度は下の息子の卒業式。息子とは式の直前に写真を撮る間だけの接触でほんの10分くらいでバイバイ
 京都工業繊維大学・学長が告辞の中で「もの作りにおいては感性がきわめて重要である」として、アップルのCEOだった故スティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学の卒業生に向けた祝辞で述べた「イノベーションとはなにか」についての言葉を引用しながら話していたのがいかにもこの大学らしくて印象的でした。
卒業おめでとう!
引き続き大学院も頑張るんだよ。

2012年3月23日金曜日

息子の卒業式


昨日は上の息子がお世話になった琉球大学の卒業式。

妻と二人、日帰りで沖縄まで行ってきた。

日帰りは思った以上に大変だったけど、息子の晴れ姿が見えてよかった。

できれば泊って食事でもしながら、ゆっくり話もしたかったなあ。

実は妻も私も仕事が詰まっていて、一旦は出席をあきらめていた。

でも、2週間ほど前に卒業式の案内が届いてみると卒業証書授与式は午後3時からになっていた。

「これなら日帰りでいけるよ」と、妻が・・。

飛行機のチケットも不思議となんとか取れて実現しました。

3日後には下の息子の卒業式で京都まで車で行きます。今回は前泊です。

親は忙しい。




2012年3月5日月曜日

ひどい話 原子力安全・保安院の情報隠し

経済産業省原子力安全・保安院が原発事故の1週間後には「炉心はすでに溶融している」との分析結果を得ていたとのニュース。

「内部で情報を共有するためのものだった」ので国民には知らせなかっただって。

私は3月15日に東北自動車道を通って仲間と一緒に宮城まで医療支援に行ったよ。3号機の建屋が爆発した時だったけどね。19日には同じ道を南下して帰ってきましたよ。
ある程度の危険を承知でその後も次々と全国から支援者が詰めかけたのだけれどね。
この間、政府も東電も御用学者も「炉心溶融はない」と言い切っていましたっけ。
君らは「大本営」か。

信用に値しない政府をもつ国民は不幸だ。





CHUNICHI Web
2012年3月5日 19時46分


 経済産業省原子力安全・保安院は5日、東京電力福島第1原発の事故が発生してから1週間後、保安院などの分析チームが1~3号機で「炉心はすでに溶融している」という分析結果をまとめていたと発表した。この報告書は当時公表しておらず、「保安院内で情報を共有するためのものだった」と説明している。
 保安院によると、分析チームは昨年3月18日、1~3号機について「炉心はすでに溶融し、外部から注水を続ける限りは安定した状態が継続していると評価する」とまとめた。4号機の使用済み燃料プールが損傷した場合の影響なども検討し「現在注力すべきは、燃料プールの水位回復」と報告した。

(共同)