娘とジブリの「思い出のマーニー」を観て昼食。
ジブリの最後の作品になるとしたら、ストーリーは今ひとつ、とういかふたつくらいかな。
相変わらず絵はジブリらしい完成度だが、音楽はいつもの久石さんではなかったけれど特にラストの歌が良かったよ。
2014年7月18日金曜日
2011年2月6日日曜日
INVICTUS (DVD):負けざる者たち
今夜、やっと借りていたDVDを観た。
借りたときは面白そうと思って借りたはずなのだが、帰宅が遅いと観るのが億劫になってね。
一週間以上も置いたままだった。
でも、見始めるとつい引き込まれて一気に観てしまったし、感動で目がうるうるしてきた。
物語はかつて人種隔離政策としての「アパルトヘイト」で有名な南アフリカでの出来事。
30年近く政治犯として投獄されていたネルソン・マンデラが黒人初の大統領になったばかりのとき、白人が富のほとんどを独占していた国で彼が何をなそうとしたのか。
課題が山のようにある中で日々それらを精力的にこなしながら、約一年後の’95年に開催された南アフリカでのラグビーのワールドカップ。そこでの優勝という目標に向かって努力をする中で白人と黒人の「共生」の道を探るという困難な戦いに挑む。
奇跡的にもワールドカップで優勝することで、それまで反目しあっていた両者が「同じ南アフリカの国民」として喜びを分かち合うことができた。このあたりの描写が特に感動的!
対立する国民を一つにまとめあげていくために、長年にわたり過酷に虐げてきた白人をあえて「赦す」選択をし政治的にも勝利する。このあたりの寛容さというかしたたかさというか、マンデラ大統領の政治家として人としての懐の深さを感じさせてくれる。
なかなかに観応えのある、勇気を与えてくれる物語でした。ちなみに監督はクリント・イーストウッドだよ。
ついでだが、日本の首相ももっと見習ってよと思うよ。
2010年12月18日土曜日
映画「ロビン・フッド」を観てきた
久々に娘と二人で映画館で「ロビン・フッド」を観てきました。
2時間半くらいあって結構長いわりに眠気も来ず、飽きさせない作りで観応えもありました。
この映画は一応観る価値ありですね。
ただ気になったのは12月10日封切りで昨日まで一日4回の上映だったはずなのに、今日から夕方と夜の2回だけの上映です・・。
100席くらいしかない会場で半分も埋まってなかったからこんな扱いなのかなあ。
何とかライダーやらかんやらのお子様映画はしっかり上映回数も会場も押さえられてるのに。
まあ、内容が良くても儲からないとすっぱり切ってしまうわけですね。
DVDばかり観ずに映画館へも行かんとね・・。
2010年8月1日日曜日
借りぐらしのアリエッティ
今朝、映画館でジブリの「借りぐらしのアリエッティ」を観てきました。
娘がぜひ行こうというので帰省中の息子を誘って親子三人で行きました。
うちは親子連れといっても、子どもは成人して久しいわけですが彼らなりにジブリには思い入れがあるのでしょうね。「天空の城ラピュタ」とか「風の谷のナウシカ」とか「となりのトトロ」とか・・。
朝一番の上映を観に行ったのですが、映画館に着いてみるとチケット売り場で順番を待つ人の長い行列ができていました。うちとちがってこの行列はいわゆるほんとの小さいお子さん連れが多かったです。さすがに夏休みの日曜日やなあと感心。
私は出発前にネットでチケットを買ってあったので、行列には並ばずにすんなりと入れました。
映画そのものは小さい小人さんが出てくるのですが静かに観てじんわり感じて・・、「おわり」の字幕が出て終わり。ジブリやなあ・・。
映画が終わって館内が明るくなってみるとほとんどの席が埋まっていました。再びロビーに出てみるとさらに大勢の人でごった返していて歩くのもままならないくらいでした。映画館が一つしかないのだから仕方ないですよね。
でも映画はやっぱり映画館で観るのがよいなあ。
2010年7月20日火曜日
3D映画「アバター」を2Dで観たら・・
今年の初めに3D映画「アバター」を観てその画像表現の斬新さに感激。
もう一度観たいと思っていた。
最近になってそのDVDを借りることができたので普通に2Dで観てみたら、なんとただのB級映画!
CGはまあまあというところだけれどストーリーで見せる映画ではなかったね。
3Dだからあれだけ感激したわけだ。
もっとも「映画」だからそれでもいいのかもしれないが、自分のなかではペケ映画の仲間に分類されてしまったのでDVDを借りて損した気分。
観なけりゃよかったよ、「アバター」のDVD。
もう一度観たいと思っていた。
最近になってそのDVDを借りることができたので普通に2Dで観てみたら、なんとただのB級映画!
CGはまあまあというところだけれどストーリーで見せる映画ではなかったね。
3Dだからあれだけ感激したわけだ。
もっとも「映画」だからそれでもいいのかもしれないが、自分のなかではペケ映画の仲間に分類されてしまったのでDVDを借りて損した気分。
観なけりゃよかったよ、「アバター」のDVD。
2010年1月31日日曜日
今日は映画「おとうと」
先週もなぜかずっと忙しい日々が続いて、さすがにバテバテ。
本来ならこの土日は休みのはずが、金曜日の夜に緊急手術があったおかげで連日出勤となりました。
でも今日はがんばって(?)昼から妻と山田洋次監督の映画「おとうと」を観てきたよ。
実は私自身はあんまり観たくはなかったけど妻が行こうというので観にいったのだけれど、なかなかの感動ものでしたよ。
親子、姉弟をめぐる人情ばなしのなかに現代社会の有り様を山田監督なりの視点で折り込みながら物語は進行していく。
どこの家庭でもありそうな話しだし、どこの街にもありそうな話だけれどその奥底に流れてるテーマは「愛」だと感じました。人に対する「慈しみ」と言い換えてもいいかな。
至る所で「ぐっと」くるのだけれど、私は吉永小百合扮する「姉」が娘に「おとうと」が「こはる」という名を付けたいきさつを語る場面がよかったなあ。
亡くなった夫が「おとうと」に名付け親になってくれと頼んだらしいのだが、その理由がね・・。
{「おとうと」はずいぶんと人からひどく思われて生きてきた。だから彼にも花を持たせてやりたい。どんなへんてこな名前になろうとも名付け親になってもらって、そのことで彼にずっと感謝して生きていこう。}
写真の遺影としてしか現れない夫だけれどこの語りの中で分け隔ての無い、人に対する深い「慈しみ」を持った人として見事に表現されていました。吉永小百合の「語り」がまたよかったのだろうなあ。
地味な作りの映画だけれど「生きる」ことの重さ、人への思い遣りの大切さをこれほど強く訴えかけることができるのはやはり山田洋次監督ならでは・・かな。
今回もお勧めです。
2010年1月16日土曜日
3D映画「アバター」を観てきた
2009年10月26日月曜日
映画「沈まぬ太陽」
今日は久々に剣山に登るつもりで年休を取っていたのだが、あいにくの雨。
昨夜の時点であきらめて映画「沈まぬ太陽」を妻と二人で観に行くことにしていた。
原作は文庫化された数年前に読み終えていたが、内容はあらかた忘れてしまっていたので今日観た映画では随所で新鮮な感動を覚えた。
途中休憩もありという3時間越えの長い映画だがだれることもなく、淡々とした描写の中にも「御巣鷹山・日航機墜落」という真実のもつ重み、深みも感じられ当時のことを思い出しながら本当に大変な事故だったんだと改めて感じた。
主人公がまっすぐに生きようとするあまりに生じる周囲との摩擦や軋轢、家族の負担などはちょっぴり自分の身に置き換えて考えさせられた。
あと政治や労働組合運動なんかにも結構するどく切り込んでいてフィクションの態をなしてはいてもよく映画化できたなあと感心。
うーん、生きるって難しいよなあ。自分がいくらがんばっていると思ってても、結局は周りの理解と支えがなくては生きていけないよね。そして必ずといっていいくらい周囲に迷惑というか負担もかけているんだよね・・。
今日の観客は私たちかもう少し上の世代の方が多かったようで、このての映画にしては珍しくほぼ満席でした。
渡辺謙初め達者な役者さんと演出で良い感じに仕上がっていましたよ。
お勧めの映画です。
(写真はある日のわが家から見た沈む夕日)
2008年2月15日金曜日
母べえがベルリン映画祭で大評判
ついこの間、観に行った吉永小百合主演の「母べえ」が14日ドイツのベルリン映画祭で上映されて1600人の観衆がこの映画を観て、上映後の拍手が鳴り止まなかったんだって!
詳しくは
http://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/p-et-tp1-20080215-321539.html
で見てください。
この題材でこんなに国境を越えて人々の心に訴える力を持った作品だったんだね。吉永小百合さんやその他の俳優さん(子役の二人、未来)山田洋次監督、みんな素晴らしいよ。
世界中で配給される可能性が出てきているらしいから、もっともっと多くの人に見てほしい。そして平和の大切さをみんなにもっと強く噛みしめてもらいたい。
よかったよ。
詳しくは
http://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/p-et-tp1-20080215-321539.html
で見てください。
この題材でこんなに国境を越えて人々の心に訴える力を持った作品だったんだね。吉永小百合さんやその他の俳優さん(子役の二人、未来)山田洋次監督、みんな素晴らしいよ。
世界中で配給される可能性が出てきているらしいから、もっともっと多くの人に見てほしい。そして平和の大切さをみんなにもっと強く噛みしめてもらいたい。
よかったよ。
2008年2月11日月曜日
ダーウインの悪夢
「ダーウインの悪夢」というDVDを観ました。ベルギーのスタッフによるドキュメンタリー映画。1950年代、アフリカのヴィクトリア湖にナイルパーチというブラックバスに似たもっとももっと大きく育つ肉食魚が故意に放流された。それまでの在来種のほとんどの魚を駆逐しながらナイルパーチは繁殖を続けた。
ナイルパーチの肉は3枚に下ろせばきれいな白身でヨーロッパ人の好みの味。EUからIMFなどの資金援助を受けた魚肉加工工場がヴィクトリア湖畔に林立。経営者はもちろんヨーロッパ人。アフリカの漁民はひたすらナイルパーチを漁獲して安い値段で加工工場に売る。加工工場では白身の部分だけをEU向けに加工。ヨーロッパでは毎日200万人が食べている。加工することによって値段は上がり、現地の人にはとても買えない高価な商品となる。これは、輸出専用の魚。
加工して残った頭と背骨についた肉は現地の貧しい人の食糧になる。工場からトラックで大量に捨てられる、すでにウジの湧いた残骸を処理して油で揚げて現地人向けに売る。現地の人々はこの残骸しか口にすることはできない。そうして、湖は水質汚染、富栄養化という緩慢な死に向かってつきすすむ。
もう一つ、この話の裏にはヨーロッパからアフリカへの武器輸出の温床となっていることだ。ルワンダの空港には魚の輸出のための飛行機が絶え間なくやって来る。空荷でやって来るのではなく、アフリカ諸国に売る武器や弾薬を積んでやってくる。それは、秘密裏に荷卸しされてアフリカの絶えることのない紛争を支え続ける。ヨーロッパの武器商人はここでも金を巻き上げていく。そうしてアフリカには暴力と貧困だけが増殖する。
ヴィクトリア湖畔に住む人々は貧しい。そこへエイズの蔓延。男達は次々とエイズに倒れていく。残った女はしかたなく売春婦となり、さらにエイズを広げ自らもその犠牲となる。残された子供たちに未来はない。発展途上国を舞台にして肥え太るヨーロッパの資本の残虐さを見た。
でも、日本も同じようなことをアジアの各地でしている。結果として日本の農業をつぶし、少しでも人件費の安いアジアで農作物を作って日本に輸入する。それも日本向けの現地の人が食べられないような高い農作物をね。それを安い事を良いこととして日本人が食べている。中国産の野菜がなくしては日本の台所は成り立たないほどまでに依存度を高めている。そんなことに気がつかなかったのだよ。「農薬混入のギョウザ」事件が起こるまではね。
ただ安ければいいと思って儲かればいいと思って、官民が一緒になってこの事態を引き起こしたんだよ。
目覚めようよ。日本の食料の自給率を高めること。少し高いかもしれないけど国産の農作物を優先して食べること。それが私たちの安全・安心とともに日本の農家を助ける。ひいてはアジアの農業を助ける。世界の農業を助ける。今の時代、すべてが グローバル。全てのことが世界と連鎖している。
資本主義の行き過ぎた暴走を許してはいけないよ。
ナイルパーチの肉は3枚に下ろせばきれいな白身でヨーロッパ人の好みの味。EUからIMFなどの資金援助を受けた魚肉加工工場がヴィクトリア湖畔に林立。経営者はもちろんヨーロッパ人。アフリカの漁民はひたすらナイルパーチを漁獲して安い値段で加工工場に売る。加工工場では白身の部分だけをEU向けに加工。ヨーロッパでは毎日200万人が食べている。加工することによって値段は上がり、現地の人にはとても買えない高価な商品となる。これは、輸出専用の魚。
加工して残った頭と背骨についた肉は現地の貧しい人の食糧になる。工場からトラックで大量に捨てられる、すでにウジの湧いた残骸を処理して油で揚げて現地人向けに売る。現地の人々はこの残骸しか口にすることはできない。そうして、湖は水質汚染、富栄養化という緩慢な死に向かってつきすすむ。
もう一つ、この話の裏にはヨーロッパからアフリカへの武器輸出の温床となっていることだ。ルワンダの空港には魚の輸出のための飛行機が絶え間なくやって来る。空荷でやって来るのではなく、アフリカ諸国に売る武器や弾薬を積んでやってくる。それは、秘密裏に荷卸しされてアフリカの絶えることのない紛争を支え続ける。ヨーロッパの武器商人はここでも金を巻き上げていく。そうしてアフリカには暴力と貧困だけが増殖する。
ヴィクトリア湖畔に住む人々は貧しい。そこへエイズの蔓延。男達は次々とエイズに倒れていく。残った女はしかたなく売春婦となり、さらにエイズを広げ自らもその犠牲となる。残された子供たちに未来はない。発展途上国を舞台にして肥え太るヨーロッパの資本の残虐さを見た。
でも、日本も同じようなことをアジアの各地でしている。結果として日本の農業をつぶし、少しでも人件費の安いアジアで農作物を作って日本に輸入する。それも日本向けの現地の人が食べられないような高い農作物をね。それを安い事を良いこととして日本人が食べている。中国産の野菜がなくしては日本の台所は成り立たないほどまでに依存度を高めている。そんなことに気がつかなかったのだよ。「農薬混入のギョウザ」事件が起こるまではね。
ただ安ければいいと思って儲かればいいと思って、官民が一緒になってこの事態を引き起こしたんだよ。
目覚めようよ。日本の食料の自給率を高めること。少し高いかもしれないけど国産の農作物を優先して食べること。それが私たちの安全・安心とともに日本の農家を助ける。ひいてはアジアの農業を助ける。世界の農業を助ける。今の時代、すべてが グローバル。全てのことが世界と連鎖している。
資本主義の行き過ぎた暴走を許してはいけないよ。
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