先週もなぜかずっと忙しい日々が続いて、さすがにバテバテ。
本来ならこの土日は休みのはずが、金曜日の夜に緊急手術があったおかげで連日出勤となりました。
でも今日はがんばって(?)昼から妻と山田洋次監督の映画「おとうと」を観てきたよ。
実は私自身はあんまり観たくはなかったけど妻が行こうというので観にいったのだけれど、なかなかの感動ものでしたよ。
親子、姉弟をめぐる人情ばなしのなかに現代社会の有り様を山田監督なりの視点で折り込みながら物語は進行していく。
どこの家庭でもありそうな話しだし、どこの街にもありそうな話だけれどその奥底に流れてるテーマは「愛」だと感じました。人に対する「慈しみ」と言い換えてもいいかな。
至る所で「ぐっと」くるのだけれど、私は吉永小百合扮する「姉」が娘に「おとうと」が「こはる」という名を付けたいきさつを語る場面がよかったなあ。
亡くなった夫が「おとうと」に名付け親になってくれと頼んだらしいのだが、その理由がね・・。
{「おとうと」はずいぶんと人からひどく思われて生きてきた。だから彼にも花を持たせてやりたい。どんなへんてこな名前になろうとも名付け親になってもらって、そのことで彼にずっと感謝して生きていこう。}
写真の遺影としてしか現れない夫だけれどこの語りの中で分け隔ての無い、人に対する深い「慈しみ」を持った人として見事に表現されていました。吉永小百合の「語り」がまたよかったのだろうなあ。
地味な作りの映画だけれど「生きる」ことの重さ、人への思い遣りの大切さをこれほど強く訴えかけることができるのはやはり山田洋次監督ならでは・・かな。
今回もお勧めです。
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