2009年10月26日月曜日

映画「沈まぬ太陽」


今日は久々に剣山に登るつもりで年休を取っていたのだが、あいにくの雨。

昨夜の時点であきらめて映画「沈まぬ太陽」を妻と二人で観に行くことにしていた。

原作は文庫化された数年前に読み終えていたが、内容はあらかた忘れてしまっていたので今日観た映画では随所で新鮮な感動を覚えた。

途中休憩もありという3時間越えの長い映画だがだれることもなく、淡々とした描写の中にも「御巣鷹山・日航機墜落」という真実のもつ重み、深みも感じられ当時のことを思い出しながら本当に大変な事故だったんだと改めて感じた。

主人公がまっすぐに生きようとするあまりに生じる周囲との摩擦や軋轢、家族の負担などはちょっぴり自分の身に置き換えて考えさせられた。

あと政治や労働組合運動なんかにも結構するどく切り込んでいてフィクションの態をなしてはいてもよく映画化できたなあと感心。

うーん、生きるって難しいよなあ。自分がいくらがんばっていると思ってても、結局は周りの理解と支えがなくては生きていけないよね。そして必ずといっていいくらい周囲に迷惑というか負担もかけているんだよね・・。

今日の観客は私たちかもう少し上の世代の方が多かったようで、このての映画にしては珍しくほぼ満席でした。
渡辺謙初め達者な役者さんと演出で良い感じに仕上がっていましたよ。
お勧めの映画です。

(写真はある日のわが家から見た沈む夕日)


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