2008年3月30日日曜日

総コレステロール値が低めの人は高めの人に比べて、死亡率が高くなる

総コレステロール値が低めの人は高めの人に比べて、死亡率が高くなることが、富山大学の浜崎智仁教授(脂質栄養学)らの研究でわかった。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080329-OYT8T00240.htm

つづき
一般市民の健康状態を追跡した5件の研究結果(計17万人)を詳しく分析し、28日発表した。「コレステロールが高いと危険」という“健康常識”を覆す結果で、これだけ大規模な調査で示されたのは初めて。

 調査によると、血液100ミリ・リットル中の総コレステロール値が160以上〜200ミリ・グラム未満を基準とすると、それより総コレステロール値が低い人の死亡率が男性で1・6倍、女性で1・4倍になることが判明。200ミリ・グラム以上の人では死亡率は変わらなかった。

 研究チームによれば、別の研究でコレステロールのうち、動脈硬化を促して「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロール値についても、低い人で死亡率が高い傾向だったという。

 日本人は魚に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)の摂取が多いためコレステロールが高くても動脈硬化になりにくく、心筋梗塞(こうそく)の発生が抑えられるとみられ、逆に細胞膜の材料となるコレステロールが少ないと、免疫細胞が活発に働かないらしく、がんや肺炎などが増す傾向があるという。

(2008年3月29日 読売新聞)

 これって、いままでの考え方というか指導内容と全く異なる結果だね。
昨年からは総コレステロールは「男性は200mg未満に、女性は220mg未満にしなさい」と言われていたんだよ。160mg以下ではやっぱり栄養が足りてないと感じるけど、200mgを超えていても死亡率に差がないというのは驚きです。
 しかも悪玉とさんざに言われてきたLDLコレステロールも低すぎたらダメって言うし。
日本と欧米との人種的な違いなのか、食生活の違いなのかもう少し詳しい解析が欲しいけど、いったいどのくらい高いと危ないのかも知りたいね。魚をあまり食べない日本人も結構いると思うんだけど、どのくらい食べてたら良いのかも知りたいよね。
 4月から始まるメタボ検診の基準とその効果が問われているというか、疑問視されているくらいだけど厚労省はどういう判断をするんでしょう。あと日本内科学会と糖尿病学会でしたっけか、 早めに結論をお願いします。どんな治療や指導をしたら良いのかわからなくなってきたよ。

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