2009年7月2日木曜日

穴の開いたざるだよ、社会保険庁のお仕事

社会保険庁はいったいどういう組織なんですか。

ほんとにずさんなお仕事をされてますねえ。

底なしのずさんさで、これでは「穴の開いたざる」とでもいいましょうか。

言い方は下品だけれど、こういうのって「やらずぼったくり」とか言わないですか。

確か監督責任は厚生労働省にあるんでしたよね。

「消えた年金記録」問題のときに舛添大臣が、「責任を持って・・」ってなことを言ってたような。

ならば、歴代の厚生労働省(統合前はそれぞれに大臣がいたはず)のトップは責任を取って欲しいもんだね。

何が出てこようが、ただあきれるばかり・・、ではいけないよね。

誰かがけじめをつけて、「もう二度とこんなことはいたしません」てやらないのかな。



有資格「無年金」3万人…社保庁推計、記録漏れなど
 社会保険庁は1日、本来は年金受給資格があるのに、記録漏れなどにより、年金を受け取れない「無年金」状態の高齢者が推計で約3万人に上るとするサンプル調査の結果を発表した。

 社保庁は2007年、保険料納付期間が年金受給に原則必要な25年に達しない60歳以上の人が73万人に上るとの推計を発表。今回の調査はコンピューターの記録上、納付期間が25年未満となっている1628人を抽出し、訪問調査した。

 その結果、調査できた685人のうち、実際には受給資格を満たしている人が32人(4・7%)いることが判明。このうちの19人は納めていた保険料の納付記録が該当者不明で宙に浮く形になるなどし、納付期間が足りないと判断されていた。2人は保険料の免除期間に記録漏れがあった。28人(重複あり)は25年に合算できる期間を申告していなかった。

 [解説]「加入25年」の条件周知必要

 年金の受給資格があるのに無年金に陥っている高齢者が多数にのぼるという社会保険庁の調査結果は、国民をないがしろにする同庁のずさんな仕事ぶりを、改めて浮き彫りにした。

 無年金の大きな原因は、約5000万件もの記録が基礎年金番号に統合されず、該当者不明になったことだ。公的年金を受給するためには、原則として25年以上の加入が必要。過去の保険料納付記録の一部が見つからず「25年」を満たせないと、1円も受け取れない。

 「カラ期間」と呼ばれるルールが周知されていないことも原因だ。例えば、〈1〉サラリーマン世帯の専業主婦が、国民年金加入を義務づけられていなかった1986年3月以前に任意加入していなかった〈2〉20歳以上の学生が91年3月以前に任意加入していなかった――などの場合、その期間分の年金は受け取れないが、「25年」の計算には加えることができる。このことを知らず、年金の請求を断念する人が少なくない。

 無年金者の中には、生活保護の受給を余儀なくされている人も多い。社保庁には、早急に無年金者の全数調査と被害者救済に取り組む責任があるはずだ。(社会保障部 石崎浩、社会部 小林直貴)

(2009年7月2日 読売新聞)

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