さすがにあきれはてて、言葉もないというのが感想。
いくらお国の機関で働いているとはいえ、給与は税金であがなわれ、タクシーチケットも当然税金ですよね。
そんなことがわからない様なひとは採用されていないのが中央官庁だと思う。特に深夜帰宅するほどの仕事を任されているひとはね。
タクシー接待の報道が始まった直後のマスコミ取材で、財務省のある職員が「こんなに遅くまで仕事をして大変なのにビールぐらい飲んで何がいけないんだ」みたいな発言をしてた。
昨夜のNHKのニュース番組では深夜帰宅する財務省の職員にインタビューを試みてたけど、ただの一人もコメントしなかったよ。
政治家は「あしき習慣」と言う表現をしてるひともいるけれど、「習慣」てなんなのって思ったね。
皆、実はこんなこと当たり前の事として知っていたんじゃないの。1400人もの人たちがしょっちゅうしている行為だよ。
マスコミが取り上げなかったら、というより国民が関心を持たなかったらこんなに大きな問題としてニュースになる事もなかっただろうね。
いまはわるい政治のつけで社会や国民自体が大変な状況に追い込まれているから、政治家や公務員の動向に国民の厳しい目が向いているような気がする。
政治や社会のあり方に国民が関心を寄せればマスコミが動き、おそらくは適切な世論形成がなされてこの国も少しずつは良くなっていくんじゃないかと思ったり・・。
政治はひと事でなくて、自分たちの暮らしに直接に響いてくるんだよね。残年ながらそれが実感できる状況が生まれているって事だよね。医療崩壊に消えた年金問題、格差社会に無差別殺人、ガソリン・小麦粉・卵の値上げ・・。
こんな政治、早く変えたいね。
缶ビール・たこ焼き・刺し身…「あしき慣習」霞が関全体に
公費タクシー問題
缶ビール、たこ焼き、刺し身の歳暮――。中央省庁の職員が深夜帰宅の際に公費で乗車したタクシーの運転手から受け取ったサービスは実に様々だった。
17省庁で職員が1402人に上った「居酒屋タクシー」の実態調査。「あしき慣習」が霞が関全体に広がっていたことを浮き彫りにした。
5年間で約200万円相当の現金や商品券を受け取っていた主計局職員を含め、接待を受けた職員が600人と、突出した財務省。「職務上の注意」と監督責任を問われた幹部を含めると処分対象者は612人となり、大蔵省時代の1998年の接待汚職事件(延べ131人)を大きく上回り、過去最多となる。
財務省は、現金や商品券を受け取った職員には7月末をめどに全額をタクシー運転手らに返還させるほか、再発防止策として〈1〉深夜タクシーの相乗りを励行〈2〉公務員宿舎を巡回する帰宅用の深夜バスの運行本数を増設〈3〉深夜勤務を減らす仕事の合理化や効率化――を進めるとしている。
額賀財務相は25日夕、「公務員としてはあってはならない恥ずべきこと。国民の皆さんに誠に申し訳ない」と述べた。
他省庁を含め、接待の詳細も明らかになった。
金券を受け取った職員は55人。その多くは、ビール券や商品券だった。総務省の職員が4年間に受け取った「クオカード」は計1万2500円分に。環境省では、約1万5000円相当のビール券を受け取っていた職員や、図書券をもらったケースも発覚した。
人事院では約7年間、乗車する度に缶ビール3本と栄養ドリンク1本ずつを受け取って飲み、計1000本に達した猛者もいた。
飲み物だけでなく、食べ物が提供されたケースも多い。国土交通省では、たこ焼きや焼きそばを受け取っていた職員が3人。文部科学省では、コーヒーセットやコメ1キロをプレゼントされた職員もいた。
内閣府では、キングサーモンの刺し身を歳暮として受け取った職員の例も。この職員は、コメ(1キロ)を10回受け取っていた。降り際に、ビール6本入りのパックをもらった警察庁職員のケースもあった。
度重なる接待を受け、厳重注意処分を受けた国交省の男性職員は「道順を知っている運転手なら安心して寝ていられるので利用していた。サービスとして受け取っていたが、控えるべきだった」と釈明しているという。
(2008年6月25日23時38分 読売新聞)
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