2008年11月5日水曜日

オバマ氏を次期アメリカ大統領に選んだ日

とうとうアメリカ建国以来初めての黒人の大統領が誕生することになった。

「Change」がキーワード。

今までの「ブッシュ共和党政権」下の軍事・経済政策の行き詰まり=破綻を目の当たりにしたアメリカ国民の選択だ。

アフガニスタン侵攻、イラク戦争での失敗でテロがいっそう拡大し却って危険が増した世界。

新自由主義経済のもとでの金融資本主義の暴走で世界中の経済が大混乱し株式市場のみならず実体経済までもが急降下。

アメリカとその同盟国がこの8年間で成し遂げた成果がこの有り様だとするとやはり選択肢は「Change」しかなかったと思える。

黒人が次期大統領に選ばれたのは確かに「Change」の一つかもしれない。

ただ、就任後の「オバマ大統領」が何をなしえるのかはあくまで未知数だ。

大統領選挙を通じて演説が優れてうまいことはよくわかった。

でも、二大政党制の枠の中での「Change」はさぞかし制約の多いことだろう。

その枠を突き破って自分の意思を通そうとしたとき、それが今までの政治・経済の中心を担ってきた人々の利害と相反するならば相当な抵抗が起こることだろう。

「オバマは暗殺されるかもしれないと思いながら選挙戦に臨んでいる」と11月3日の「九条のつどい」で作家の澤地久枝さんは言っていた。

「だから、日本も変わらなくっちゃね」というのが彼女の結論。

日本をアメリカと一緒になって戦争をする国にしてはいけない。今の自公政権を生き長らえさせてはいけない。そのための一歩、それがダメなら半歩を踏み出そう。

アメリカの間違った政策を変えさせるためにも日本も変わらなくてはいけない時期に来た。

今変わらなければ日本自身にも後がない。

今日の大統領選挙の結果はそういう「Change」の始まりと思いたい。

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