2008年7月29日火曜日

患者の気持ち

数日まえ、私自身が入院して手術を受けました。

数年来手術のタイミングを計っていたのですが、母の事があって決心がつきました。

一応全身麻酔でお腹の手術でした。

当日朝に入院して前処置が有り、午後に手術室へ。

ストレッチャーに乗せられてからは天井しか見えず、その天井がぐるぐる回る間に到着。
(ここからの展開が早い事!)

麻酔医が「いまから眠る注射をします」・・・。

そして、突然飛び込んでくるスタッフの声。
(麻酔中は夢を見ないって本当!!)

(ああ、もう終わったのや)と思うけれど筋弛緩剤が効きすぎたのか手足も体も動かない。でも硬膜外麻酔のおかげで創が痛まないのがうれしい。

息だけはできたので気管の管はすぐに抜いてくれました。

でもね、口がカラカラで舌が回らず何を聞かれても返事ができない。ある程度体が自分で動かせるようになったのは病室へ帰って30分くらいしてからでした。なんとももどかしいことでしたよ。

なるほど、患者さんはこんな感じで手術を受けてらしたんですね。多分そのうえによくわからない事に対する不安だとか恐怖とかいっぱいあったりして・・。

患者になって始めてわかる事も結構あるんですね。またまた、勉強になりました。

術後の経過は順調で、その日の夜から歩行して食事開始。4日で退院して、その後は自宅療養です。

今週中には仕事に復帰。



でも、もう一つ病気があるから週末に専門医の診察を受ける事になっています。

こちらも最終的には手術が必要になるみたいだから憂鬱な日々が続きます。


2008年7月21日月曜日

当直あけの朝

久々の当直があけた今朝。ほんとに久しぶり。

思えば、ちょうど2週間前の今時分のことでした。

実は、深夜に亡くなった私の母の病理解剖の助手を務めていたのです。

持病が悪化して、私の勤めている病院へ入院して一ヶ月目のことでした。

入院後も病状は徐々に悪化して、亡くなる間際には意識もほとんどなく穏やかな最後でした。



私が勤めている病院は、いわゆる「臨床研修指定病院」で研修医もいるため亡くなった際には病理解剖をお願いしているのですが、なかなか応じてくださるご家族はいないのが現状です。

で、私の立場として母の病理解剖は当然のことと考えて死後の剖検を申し出ていました。

朝、8時開始ということで剖検室にいくといつもお世話になっている大学の病理学教室の教授がお一人でいらっしゃいました。(いつもは助手の技官と二人でします)

「今朝は大学の病理解剖と重なってしまったので、私が一人でします。大学優先なので助手(技官)は大学の方の手伝いをしています」とおっしゃるではありませんか。

「それでは、私が助手をします」と言うほかなく、亡くなってから7時間あまり経った遺体にメスが入りました。

「遺族が剖検の助手というシチュエーションは実際にはありえんよなあ」と思いつつ、なんとか気力を振り絞って最後まで務めました。

実際に解剖して初めて、どれだけ母の体が蝕まれていたかがはっきりとわかりました。

そのうえで息子としてだけでなく臨床医としてこの病院での診断治療の経過を踏まえて母の死を率直に受け入れることができました。

剖検中は「母さん、最後につらいことをさせてしまったけどほんとにありがとう」と心の中でつぶやいていました。

終わってから看護師さんたちの手で整えられた母の顔は実に穏やかで、微笑んでさえいるかのようでした。

いろいろあったけど、私を産み育ててくれて本当にありがとうございました。
あなたがいなかったら今の私は存在しなかったよ、ね。




この2週間ほどは心身ともに疲れ果ててどうにか仕事をしている状態でしたが、ようやく普段の自分に戻りつつあるのを実感しています。

これも家族や同僚の暖かい支えがあっての事です。周りのすべてに感謝しています。

2008年7月16日水曜日

稲穂がでたよ


いつも歩く散歩道。両側には青々とした田んぼの稲。

つい、このあいだ田植えをしたと思っていたらいつの間にか背丈が伸びて立派に育っていたよ。

で、よく見るとなんとね・・。稲穂がでていたよ!

未だ青いけどしっかりと実が詰まっていそうな稲穂。

2〜3日で重みで垂れてきた。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

昔から私の好きな俳句です。

2008年7月4日金曜日

またやっちゃった。「年金運用が5兆円の赤字」

年金運用はもともとは長期運用では年率3.2%あまりと設計されている。最近の金利は多少は上がったとはいえ、0,○○%くらいだよね。

目標を達成しようとしたら、ハイリスク・ハイリターンの資金運用をせざるを得ないわけ。

過去の運用益は「年金積立金の運用は02年度に累積損失が約6兆700億円にまで膨らんだが、その後の景気回復で03年度以降は黒字が続き、06年度末の時点では運用益の累計は13兆500億円となった」
と言う事なんだけど、今後を考えるとあまり欲張らないで慎重にお願いしたいものです。

私は10年後に本当に年金を受け取れるんだろうかと心配になりますよ。




>年金運用が5兆円の赤字、サブプライム直撃で…07年度
7月4日3時3分配信 読売新聞


 公的年金の積立金の2007年度の運用実績が5兆円以上の赤字に転じたことが3日、明らかになった。

 単年度赤字は02年度以来5年ぶりで、赤字額は過去最大。米国の低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」問題による世界的な株価下落や円高の進行が影響し、運用利回りがマイナス約6%に落ち込んだためだ。今後、積立金の運用方法の見直しを求める声が一段と高まりそうだ。

 積立金の運用主体は「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」。厚生労働相から委託を受け、厚生年金と国民年金を合わせた積立金約150兆円のうち、現在約90兆円を市場で運用している。運用方法は、約6割が国内債券、約3割が国内・外国株式だ。

 07年度は、第1四半期(4〜6月)こそ2兆3752億円の黒字だったが、サブプライムローン問題が表面化して以降、第2、第3四半期でそれぞれ1兆6328億円、1兆5348億円の赤字となり、第4四半期でさらに赤字幅が拡大した。

 運用益の一部は年金給付に回るが、06年度末の累積黒字から今回の赤字を引いても7兆円程度の黒字があるため、GPIF関係者は「今のところ、年金財政全体に大きな影響は与えない」としている。GPIFはこの実績を4日に公表する。

 積立金の運用をめぐってはこれまで、年金給付に回す額を増やそうと、より高い利回りと運用益確保を目指す声が相次いでいた。株式での運用割合の引き上げや、GPIFの組織体制見直しによる運用能力の強化などが代表的な意見だ。

 しかし今回、株式市場の低迷を受けた巨額の赤字が明らかになったことで、リスクの高い株式の比重を増やすことへの慎重論と、組織強化を求める積極論の双方が強まることが予想される。

最終更新:7月4日3時3分




>年金運用損、過去最悪の5.8兆円 昨年度世界的株安で

2008年7月4日3時8分 asahi.com

  
 厚生年金と国民年金の積立金の07年度の運用損が過去最悪の5.8兆円だったことが3日、明らかになった。運用利回りはマイナス6.4%で過去2番目の低さ。米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローン問題に端を発する世界的株安が、公的年金の財政にまで波及した。

 積立金の運用を行う年金積立金管理運用独立行政法人が4日にも公表する。公的年金の運用を巡っては、経済財政諮問会議の民間議員や自民党のプロジェクトチームが、民間の投資専門家を登用してより高い収益を目指すことを提案している。だが、運用成績の悪化を受け「より安全度の高い運用を」という慎重論も出てきそうだ。

 積立金は01年度から本格的な市場運用が始まり、07年度は積立金約150兆円のうち91.3兆円を運用した。リスクを下げるために分散投資しており、内訳は国内債券56.9兆円、国内株式13.8兆円、外国債券9.7兆円、外国株式10.9兆円。株式市場でも市場平均並みの収益を目指す堅実な運用を基本とする。

 07年度の市場の動きを示す基準指標(ベンチマーク)は、日本の株式市場は約3割のマイナスで、外国株式も円高の影響もあってマイナス17%だった。国内債券は3.4%のプラスだったが、同法人は「02年度のITバブル崩壊時に匹敵する国内・外国株式の大幅なマイナスを補いきれなかった」としている。マイナス6.4%の運用利回りは、02年度のマイナス8.46%に次ぐ低さだ。

 同法人によれば、運用資産に占める株式の比率が公的年金よりも高い民間の企業年金の07年度運用実績はマイナス9.7%、大手生保各社の団体年金も13〜16%のマイナスとなっている。

 一方で、積立金運用の累積収益は7.4兆円とプラスを維持。年金財政に大きな影響を与える運用利回りと賃金上昇率の差(実質運用利回り)も、01年度以降の平均では2.66%と目標の1.1%を上回っており、同法人は「当面の年金財政への影響は限定的」としている。だが、運用環境の悪化が長期間続けば、将来の年金の給付水準低下につながる可能性もある。(高橋福子、太田啓之)

2008年7月2日水曜日

やっとわかった、たまごの秘密



ワンコと散歩をするようになってから、今まで気がつかなかった自然の出来事がたくさんある。

田植えが始まってしばらくしたときの事。

青々と成長していく稲の間、田んぼを囲うブリキ板の上に紅色の色鮮やかな卵があるのに気がついた。

始めてみる卵の塊。

なんだろね、「かえる」かね。

でも、いつまでたってもなにも変化がない。

で、ある事があって今朝はいつもよりかなり早めに散歩に出ました。

そしたら、田んぼで何やら摘んでは足で踏み潰している女性がいました。

足下をよく見てみると、踏みつぶされたタニシと例の赤い卵!

思わず、声をかけました。「何をされているんですか?」

「タニシを捕っているんですよ。稲をたべるんですよ。」だって。

その赤いのはなんですかと尋ねると「タニシの卵」ですと。

「タニシ」は稲の苗を食べてたのかあ。

始めて知ったよ、タニシの食べ物。それとも昔に習っていたのに忘れていたのかも。

この歳になっても知らない事って結構あるんだと気付かされました。


2008年7月1日火曜日

野イチゴ酒



庭で採れたというだけで「野イチゴ」とは言い難いかも。

でも、出自は「野イチゴ」

枇杷と同じく浸けてみました。

一度に熟さないので、少しずつ漬け込んでます。

色が段々と付いてきて、ロゼかな。