夕方から本格的に雨が降り始めたせいか、患者さんはぽつりぽつりとしか受診しない。
実に3ヶ月ぶりの「当直」復帰なので、これくらいのペースがありがたい。
私の身体も目下のところは「治療中」で、完治というにはまだまだ道のりは遠い。
患者が「患者さん」を診ている状態なのでなんだかね・・。
「医療崩壊」とはよくいったもので、私の勤める病院でもこの数年で10名を越える医師が辞めていった。
残ったものは年に関係なく当直が回ってくるようになった。そうやって皆で支えないとまた誰かが辞めていく。
なんでこんなことになったのか、いろいろと思うことはあるけれど大きな流れに逆らうことは容易ではないと改めて思う。
あろうことか「国」が医療を潰しているんだものなあ。それこそ何年もかけて計画的に潰しにかかっているわけで、やり口は実に巧妙だよ。中小の病院は確実に淘汰しようとしている。
医学部の定員を増やすのも今のままではただのパフォーマンスとしか受け取れない。
早いとこ医療にお金と人を回さなければ、増えた彼らが現場に出るまでこの国の医療はもたないよ。
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